はやし司法書士事務所 愛知県一宮市
 雑感  というかほとんど日記

2009年


12月24日(木) そして何も残らない
11月から12月後半にかけて、成年後見案件にかかりっきり。
ご本人は資力の乏しい、要介護のご老人。私が成年後見人に就任した7月末時点で預貯金が10万円ちょっとしかないという、非常に差し迫った案件です。
現在入居している特別養護老人ホームの、今後の利用料金を確保するためには、ご本人の自宅を処分するよりほかなく、この2ヶ月間はそのためのあらゆる手続きに忙殺されておりました。
結局、家屋を解体のうえ土地を更地にして売却することとなり、昨日、家屋の解体工事が終了したばかりです。
お昼に自転車で現地の確認に行きましたが、1週間前までは確かに家屋が建っていたその場所は、赤土の露出した空き地となっておりました。
この数ヶ月間、自分の中では最も手間隙をかけた案件であるにもかかわらず、その結果が、「何も残っていない状態」であるとは、何たる皮肉。
そして、最も手間隙がかかっている事案にも関わらず、私にとっては今のところ1円の収入にも結びついていないというのがまた、キツイ(笑)。

10月24日(土) 万年ノーベル賞候補
今年のノーベル賞受賞者が発表されましたね。
まず自分が受賞することはない賞なので、例年誰が受賞しようとほとんど興味ないのですが、今年のノーベル物理学賞受賞者に関する新聞記事を読んでいて、懐かしい名前を見つけました。
正確にはノーベル賞受賞者ではなく、今年もノーベル賞を受賞できなかった人のほうなのですが。
その人の名は、西澤潤一。光通信の3要素(半導体レーザー、光ファイバー、受光素子)を考案し「光通信の父」と呼ばれる人物で、今年のノーベル物理学賞受賞者のかたの研究の、更に基礎の部分の研究で多大なる成果を挙げた大科学者。
実は西澤サン、私が大学に入学した当時、大学総長をされており、その頃から毎年「今年こそノーベル賞受賞間違いなし!」などと言われ続けていたのですが、この分野で別の人物が受賞してしまったことで、おそらく西澤サンがノーベル賞を受賞する可能性はなくなったんではないでしょうか?

文系人間のわたしにとって、西澤サンの思い出といえば、大学の入学式での出来事。西澤総長が新入生に各学部長の紹介を行なった際、理系の各学部長の紹介に関しては、その業績を長々と説明した一方で、我らが法学部長(当時)の藤田宙靖先生(現最高裁判事。このヒトもとんでもない大人物だ)の紹介に関しては
「え〜、藤田宙靖先生・・・藤田先生の専門分野は、私はよく存じ上げていないのですが、多分法律分野ではなかったかと思います・・・、次、経済学部・・・」
とひどいものだったことを「鮮明に」覚えております。
あ、この一件でわたしが西澤サンのことを嫌いになったのは言うまでもありません。

9月11日(金) 夏休みの宿題は
昔々、わたくしが中校生だった頃、夏休みの宿題は休みの間は後回しにして、ほとんど最終日に集中して片付けていたような気がします。
正確には徹夜をして始業式当日の明け方までかかってひたすら宿題を解いていたような。
8月末から今週末にかけては、そんな昔のことをふと思い出す、「積み残した夏休みの宿題」を、時間に追われ泣きそうになりながら片付ける日々でした。
面倒な会務を片付けるのを後回しにしていたため、会務と、提出期限の決められている裁判所提出書類、飛び込みの相談、訴訟期日出頭、成年被後見人との面会等が一時に重なり、「宿題は計画をたてて済ませましょう」と思いさらされた34歳の夏の日の終わりよ。

8月6日(木) ねんがんの○○をてにいれたぞ!
苦節ウン年、ようやく食玩「ウルトラ怪獣名鑑」シリーズフルコンプ最後の難関、「ウルトラメカニックス ポインター号」(シークレット)を入手することができました。
いままで何度ヤフオクで落札し損なったことか。しみじみ。

左:ポインター号(ノーマル)        右:ポインター号(シークレット)

え?どこが違うかって?
ではもう一度見てみよう!(ナレーション:正宗一成)
こちらは従前からもっていたポインター号(ノーマル)。

そしてこちらが今回入手したポインター号(シークレット)。

・・・おわかりいただけたでしょうか?
そう、ノーマルバージョンは1号車、シークレットバージョンは2号車なんです。
興味のない人にとってはどうでもいいことなんだろうなぁ。

7月6日(月) 2ヶ月間・・・
先週より、事務所裏の建物の改装工事が始まる。何でも事務所隣りのお医者さんが薬局として使用するそうな。
先月末に工事責任者(?)が「粗品」を持って挨拶に来られましたが、その改装工事期間が7月1日〜8月31日とのこと。な、長い。
今日もきょうとてバリバリとものすごい音を立てて工事をしておりますが、事務所にかかってきた電話が聞き取れない。はやく工事終わってくれい。

6月13日(土) みさわーっ!
さようなら、三沢光晴。安らかに。

6月4日(木) 多重○務者
今年の3月限りで、それまで務めていた愛知県青年司法書士協議会の倒産法実務研究会会長職を有能な後輩司法書士に押し付けて、ホッとしていたのも束の間。
その直後から次々と降りかかる「会務のお誘い」に、翻弄されまくっています。

青年会関係
いち研究会の会長を辞め、平会員に戻れたと思ったら何故か愛知県青年司法書士協議会の副幹事長に。形の上では組織のナンバー2ですよ。いわばゴジラに対するアンギラス的ポジション。

愛知県司法書士会本会
昨年から引き続き「裁判事務委員会」の平委員・・・と思っていたら今期から委員長に祀り上げられてしまいました。
加えて今期より「消費者問題対策委員会」の委員に就任。ここの委員長は大恩あるかつての上司。ボスの誘いは断れん。

司法書士会一宮支部
支部長よりご指名。司法書士総合相談センター一宮支部のセンター次長および支部広報委員をやれとのこと。先だっての愛知県司法書士会定時総会で会長に咬みついたことで目を付けられてしまったようです。キジも鳴かずばなんとやら。

その他
多重債務被害者の会関係で、某NPO法人と某任意団体の理事になってしまった。あうあう。

かつてわたしが勤務司法書士だったころ、ボス(上記の消費者問題対策委員会の委員長デス)がやはり方々から会務を押し付けられており、自虐的に「多重会務者」と仰っていたわけですが、とうとう自分もその道を歩みはじめてしまったかと。
まあ、名古屋駅近くの某司法書士法人のボスみたいに、金儲けだけ考えて会務に全然参加しない司法書士が一番悪いんですけどね。

5月25日(月) 司法書士総合相談センターの相談料無料化を切に願う
先週の土曜日は年に一度の愛知県司法書士会の定時総会、私のような末端司法書士が恐れ多くも県会のお偉いさんを公然と批判しても咎められない稀有なイベントです。
それで、愛知県司法書士会の平成21年度事業計画に対する質疑応答で、会長に咬みついてみました。

はやし「司法書士総合相談センターの相談件数が2年続けて減少している。昨年度の定時総会でもセンターの相談件数が激減した件につき質問し、社会事業部よりご答弁いただいたにもかかわらず、やっぱり今回も相談件数が減少した。市区町村窓口が無料で多重債務相談窓口を設け、弁護士会もクレサラ相談に限り初回相談料無料と必死にアピールする中、相談者が司法書士会の1時間5,250円の有料相談を選ぶわけがない。さらに言えば、多重債務関係の相談が減少した分総合相談センターの相談件数も減少したとうことは、裏を返せば登記・一般民事・成年後見等の相談件数も全く増えていないということである。平成21年度事業計画案には「『まず司法書士に相談しよう』という意識を市民に定着させる」とある。広報部事業計画案にも「司法書士は敷居が高い、費用が高いといったイメージをかえていく」と書いてあるではないか。総合相談センターの相談料を無料にすべきである。センターの運営規定では「相談料は有料」と定められている一方で、理事会の承認があれば無料にできることになっている。愛知県司法書士会は理事会で、センターの相談料を無料にするつもりはあるのかないのか、無料にできないというならば何故か?」

かいちょ「センターの相談料を無料にすることは考えていない

これ以外のことも何か答弁されていたような気もしますが、耳に入らなかった。残念ながら愛知県司法書士会は総合相談センターの相談料を無料にすることはないそうです。
ちなみに静岡県司法書士会の総合相談センターは全ての相談が無料とのこと。

平成17年7月以前、司法書士総合相談センターができる前は、愛知県司法書士会では毎週「定例相談会」なる無料の相談会を開いていて、市民のかたがたからの評判は非常によいものだったと記憶しています。そして司法書士会の定例相談会にいらっしゃった相談者のかたがたは、ことごとく弁護士会の「30分5250円」の有料相談会に対する不満を口にしていました。
曰く「金だけ取られてまともに話を聞いてくれなかった」と。

5月11日(月) ゴールド免許
運転免許証の更新のために警察署に出向く。いちおうゴールド免許です(ペーパードライバーだけど)。

噂には聞いていましたが、「ICチップ」内臓の免許証が交付されました。何がどうすごいのか、私にはよくわかりません。「偽造・変造されにくい」と説明を受けましたが、ICチップを読み取ってまで免許証の確認をする機会がそうそうあるとも思えません(ネット専業銀行の口座開設をしたときには、免許証のコピーを郵送しただけでしたし)。

また、「プライバシー保護のため」本籍の記載が免許証の表面から削除されてしまいましたが、住所・名前・生年月日が記載されて個人情報が晒されているのに、本籍の記載だけ隠して何がプライバシーの保護なのやら、これもよくわかりません。

免許証を作ってもらっている間に、「優良運転者講習」と称したビデオ鑑賞もしてきましたが、ビデオの中で交通事故の悲惨さを強調されればされるほど、「ゴールドペーパードライバー」のワタクシはますます自動車のハンドルを握ることが億劫になってしまいました。

4月15日(水) 自転車が逝ってしまった
少し前から、どうも自転車の後輪がおかしい、というか自転車に乗っていると後輪が揺らめいているような気がしていたんですが、よくよく確認してみたらスポークが根本から折れていました。しかも何本も。なぜ今まで気がつかなかったのやら。
自転車屋に持ち込んで修理を頼むも、半分ちかくのスポークが折れていたために店員さん苦笑いしながら、「これはリムごと交換しないといけませんね」「ペダル部分もガタガタですねぇ」「前輪もちょっともう」「部品の取り寄せで1週間くらいかかりますし」「どうしても修理ということならばできないこともないですが、新しく購入されたほうが安く済むのでは」などと畳み掛けられて、泣く泣く新車購入。お逝きになった自転車の引き取り、新車の防犯登録で2万5千円ほどの出費でした。
今年で独立開業4年目ですが、これで自転車も4台目(四代目)。東へ西へ毎日酷使しているため一台あたり一年しかもたないようです。事務所の帳簿には「消耗品費」として計上していますが、文字通り「消耗品」ですな、こりゃ。

4月1日(水) 四月馬鹿

年に一度のお楽しみにしていた、エイプリルフールバージョンの円谷プロダクションサイトが激重で日中ほとんどアクセスできず。夜間になってやっとつながったが、やはり重たい。数年前の4月1日にはアクセス集中しすぎでサーバーダウンを起こし、後日ウルトラの父が謝罪するハメになったと記憶しているが、今年もまたウルトラの重鎮がお詫びさせられることになるのかも?
話はかわりますが、馬鹿といえば一足お先に、先月末愛知県のとある司法書士が児童買春で捕まったようです。本人は容疑を否認しているとのことなので、どうなるかはわかりませんが、もしこんなことでバッチをはずさなくてはならなくなったら、情けなさ過ぎて泣くに泣けない。
自分のブログにほとんど女性の話しか書かない司法書士もいたりするんですが、彼は大丈夫なのかと心配になってしまう。

3月10日(火) 司法書士=零細自営業者
今日は一宮税務署に確定申告書を提出に行く。あまりの稼ぎの少なさに、しょせん零細自営業者と思い知らされる今日この頃である。
でも、自分のようなインディー系司法書士に限らず、銀行や不動産屋と癒着して稼いでいたような司法書士事務所も、この不況下で不動産が売れず、登記の仕事が激減しているそうなので、司法書士そのものがどこも貧乏なのかもしれない。
税務署の外の掲示板に、「青色申告承認取消通知書」が大量に貼り付けてあることに気づく。こんなものが掲示されているということは、郵送で本人に届いていない、つまり事業に失敗して夜逃げしてしまった人たちへの通知なんだろうか?明日はわが身と思うとなんとも憂鬱な気分だ。

2月27日(金) 中国製
昨年末に事務所の執務イスが壊れてしまい(足が折れて使用不能)、しばらく小さなパイプイスで代用した後、今年の1月半ばにようやくネット通販でガス圧式のPCイスを購入し、現在使用しているのですが、今日のお昼に何気なくネット上のニュースを見ていたらとんでもない記事を見つけてしまいました。

イスが突然「ガス爆発」 日本でも起こりうる恐怖

中国でガス圧式のパソコン用のイスが爆発し、座っていた少年の肛門にイスのパーツが突き刺さって失血死したという。恐ろしや恐ろしや。

で、心配になって自分が座っているガス圧式イスを確認したところ、
「MADE IN CHINA」
としっかり書かれていました。どうしよう、おろおろ。

2月12日(木) アエルの再生計画案
昨年の3月に東京地裁に民事再生を申し立てた貸金業者のアエルの再生計画案が明らかになりました。債権額の95パーセントをカット、借金の5パーセントしか払わない(払えない)という内容。10万円の過払金があったら5千円しか返しませんということです。
同じく民事再生を申し立てたクレディア(現:フロックス)の弁済率が40パーセントだったことと比べると、たいへん厳しい内容だと言わざるをえないでしょう。
アエルという会社、実は平成15年にも会社更生法の申立を行なって、一度倒産したことがあり、そのとき会社の借金を圧縮したにもかかわらず、今回が二度目の倒産となります。
会社更生も民事再生も、いわば死にかけた会社に心臓マッサージをして蘇生させる手続ですが、それはあくまで、ひとたび蘇生すれば復活できることが前提の手続であって、今回のアエルのように二度も心臓が止まってしまった会社を、果たして存続させることが正しいことなのかどうか。
ときに1万2千円の「定額給付金」は国民に不評なようですが、アエルから雀の涙ほどの過払い金が戻ってきたとしても、どうせ弁護士の報酬になってしまうくらいならば、いっそのこと、アエルの再生計画案には同意せずに、アエルにとどめを刺して(民事再生が不認可となれば、アエルは破産するしかなくなり、この場合はおそらく過払い金は1円も戻ってきません)、二度と復活できないようにしたほうがいいのかもしれませんね。

1月29日(木) 法律教室
今日は愛知県司法書士会一宮支部のおつとめで、とある高校へ法律教室の講師をしてきました。と言っても、実際には悪質商法のビデオを上映して、その後高校生を前に講義をしたのは同行した司法書士のうちの一人だけで、私は椅子に座っていただけなんですが。よって今回はほんとうに何もしていない。たぶん来年度以降はお前が講師を勤めて話をしろよという会からのプレッシャーなんだろうなあ。私も順調に「多重会務者」の仲間入りをしているようです。
それはさておき、お金の使い方、借り方、契約の結び方など、いわゆる「消費者教育」といわれるものは、実は学校の授業では教わりません。家庭でも教えてくれません。
経済活動を行ううえでのイロハは、誰も教えてくれないのです。ちょっとこわいことですよね。

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 司法書士 林  徹 (愛知県司法書士会所属 登録番号;愛知第1236号 簡裁訴訟代理関係業務認定番号;第318188号)